のほほんと山遊び




鳥海山 2010.07.22.





チョウカイフスマとイワブクロ


 東北入り込みの4日目です。

1日目の弘前市内のレポは、 こちらです。

2日目の岩木山のレポは、    こちらです。

3日目の秋田駒ヶ岳のレポは、こちらです。


カルディナの鳥海山のレポは、こちらです。


 

前日秋田駒ヶ岳からの移動中、真室川の町から344号線を酒田方面へ進むと、

夕暮れに染まる鳥海山が綺麗に見えていました。

明日こそは!と思いましたよ。祈る気持ちと共にでしたが。


その祈りが天に届きましたでしょうか?



・日 時 2010年7月22日(木) 天候:概ね晴れ(概ねですよ)

・行 程

7:02 9:41 10:25 11:20 13:24 14:11 17:18
湯ノ台
駐車場
川原宿
小屋
伏拝岳 大物忌
神社
鳥海山
(新山)
七高山 伏拝岳 湯ノ台
駐車場
5:23 7:15 9:46 10:38 12:35 13:30 14:21



岩木山と秋田駒、強風と霧で散々な状態でした。

そして、明日が三山目散々な目に合わない様に祈りながら就寝。

早朝に起床すると、ニヤ〜リ! やっと天気が良いようです。

4時40分に山裾から日の出でした。今回の東北の山ではお初です。



かなり南に逃げて来ましたので、低気圧の影響が少ないようですね。

明日行く予定の、月山連山が朝日を浴びて赤く染まっていました。

支度をしていると、なんと1台の湘南nヤが到着でした。



右上の駐車場は、奥が行き止まりとなっています。

右手手前(後)に避難小屋(1Fがトイレ)、その目の前が登山口です。

5時23分、いよいよ出発です。

駐車場から少し戻る感じで歩き、直ぐに登山口でした。

最初は、少し階段を登ります。

途中で振り返ると、こんな墨絵の様な世界が。

駐車場の片隅に在る、避難小屋の屋根も見えていました。



少し登り少し降り、20分足らずで滝ノ小屋に付きました。

湯ノ台道の3ヶ所と山頂下の各小屋には、綺麗なトイレがありました。

更に進むと、小さな流れを2回渡りました。

朝日を浴びながらの渡渉も良いですね。しかし、何と山の頂にはあの方が・・・。


左端に滝ノ小屋が、その右に渡渉した流れが光っていました



白糸ノ滝付近では大岩ゴロゴロの道でしたが、

殆どの所が足に優しい道で、周囲の花も楽しむ事が出来ました。

酒田の町の向こうには日本海を望む事が出来ましたが、気温が上昇してだんだんと靄が。

八丁坂に近付く頃には、山頂方向にあのお方が厚く。



滝ノ小屋から1時間10分ほどで、河原宿小屋に付きました。

ここで大きなカメラをお持ちの茅ヶ崎市から来られた湘南bフ方とお逢い出来ました。

昨日は月山へ登って来られたそうですが、霧で展望は全然だったとの事でした。

先を眺めると、かなりの霧が掛かっています。

こちらでは大勢の方が、今後の検討をされていました。

我がチームは、行ける所まで行ってみよう!と、決定。

茅ヶ崎市の方は”展望が望めないなら下山”との事で、こちらでお別れでした。


遠望は望めませんので足元の花を愛でながら更に登りました。

大雪渓を直登したり離れたりしながら、大・小雪渓を渡り、等高線の細かな薊坂を苦労しながら、

9時41分に小さな石祠のある尾根道(伏拝岳)に着きました。

河原宿小屋からは、2時間25分ほど掛かりました。このシリーズ最高の登りでした。



ここからは外輪山の渕歩きとなりましたが、展望は残念ながら・・・。

足元には、チョウカイフスマやチョウカイアザミなどがワンサカと。



10分ほどで鉄梯子が現れました。梯子を降りると御室への分岐でした。

分岐を左に折れ、2つ目の鉄梯子を降りるとガレ場となりました。

エアリアの『危・崖の崩落あり注意』の箇所と思われます。

一部分は雪解け時でしょうか、割合最近も崩落があった様子でした。

ガレ場を通過中に、霧が薄くなって来ました。

すると、何と言う事でしょう!


あまりにも突然の青空に驚くカル2

スカザズ1枚 麓から前後しながらご一緒だった大宮からのお二人



気分良く周囲や花々を楽しみながら、20分ほどで御室・大物忌神社に着きました。


鳥海山大物忌神社 (ちょうかいざんおおものいみじんじゃ)

   (山形県飽海郡遊佐町大字吹浦字布倉1)

・祭 神 大物忌神(おおものいみのかみ) 月読神(つきよみのかみ)

・由緒沿革

鳥海山(2236m・秋田富士・出羽富士)本社本殿・吹浦に吹浦口之宮・蕨岡に蕨岡口之宮が鎮座する。

 祭神は大物忌神で、社伝には欽明天皇25年(約1400年前)鳥海山上に鎮座した神で倉稲魂命(伊勢外宮の豊受大神と同神)とあり、また倉稲魂命・豊受大神・大忌神・広瀬神の合神ともいわれている。また吹浦口之宮には月読神を合祀する。

鳥海山は古代日本の北の境界に位置し、異狄に対して神力を放って国家を守り、大物忌神は穢れを清める神でもあると考えられていた。との事です。

詳しくは、鳥海山大物忌神社HPへどうぞ。


昭和2年(1927)6月生まれの狛犬さんがお護りしていました。



お参りを済ませて社務所の方にお話を伺うと、”今朝は影鳥海が見られた。”との事でした。

やはり、山頂に泊まりたいですね。

山頂・新山へは、鳥居の脇から岩場を登りました。

1回降りて登り返すと、鳥海山頂でした。

天気が良くなった岩場や周囲の展望を楽しみながらで40分ほどもかかってしまいました。


鳥居を少し過ぎた辺りから見た岩場

外輪山の右端辺りから降りて来ました


気分良くグイグイと登って行きます ↑→

帰りは、あの外輪山を歩く予定です

と〜〜〜っても狭い山頂でした



4〜5人が座ると満員となる様な山頂に、団体さんが続々とご到着。

1段下がって良いテラスを見つけてランチでした。

大宮からのお二人とは、こちらでお別れでした。

十分に展望を楽しんで、右回りで下山でした。

25分ほどで御室の建物脇に着きました。


1回降りて1番高く見える七高山へ行きます

やはり、青空は良いですね



最低鞍部の水場がある雪渓を渡り、この日最後の登りとなりました。

10分ほどで稜線へ、更に5分ほどで七高山でした。



  御室の建物や雪渓を渡る人が見えます

  チョウカイフスマと鳥海山



鳥海山を目に焼き付けて、この後は花を楽しむ稜線漫歩です。



特に珍しい花はありませんので、ベタベタと行きます。



何と言う事でしょう、行者岳方面にガスが

でも、めげずにお花見を続けています



28分も掛かってやっと御室への分岐に着くと、しっかりと霧がお出迎えでした。

これで周回コースは終了で、鉄梯子を登り伏拝岳へ向かいました。



10分ほどで、石祠のある伏拝岳の分岐に到着でした。

一休みをして、霧の中の下降でした。

薊坂をクリア、小雪渓を渡った付近で登る時に見たチングルマやイワイチョウを探しました。

しかし、往復とも霧の中では青空と一緒に撮る事が・・・。



大雪渓の出入り口は、朝よりもかなり腐れ雪でした。



大雪渓を渡ると少しの間雪渓から離れますが、

この付近には好きな花の1つ、ヒナザクラが咲いていました。

オウレン(コシジの様な感じがしましたが不明です)も可愛く。



そんな喜びを噛み締めていて、雪渓への降り口を失念。

適当に雪渓に入り、さらに降りて行きました。

で、出口がまた不明となりました。

仕方がありませんので、1度右岸へ逃げて方向の確認をしながら進みますと、

かなり明瞭な、踏み跡でなくが現れました。

しかし、どうも方向が違いましたので、地形図とコンパスで正当方向を判断。

正しい方向と思える左下方向を確認すると、ケルンのようなものが見えました。

行って確認すると、正当方向への踏み跡が見付かりました。

結果的には、雪渓をそのまま進めば良かった様でした。

そんなこんなで1時間45分ほどで、無事に河原宿小屋に着きました。

天候が悪いと、雪渓部などは本当に迷い易いですね。

途中にとんでもない位置に黄色のマーカーや方向違いのかなり歩かれている道があったりでした。

 雪がなくなってからのルートかも知れません。

ヒナザクラが咲いていたからと言って、嬉しがって方向確認を怠ってはいけませんね。

八丁坂をトントンと降り、白糸ノ滝の音を聞きながら35分ほどで家族旅行村への分岐を過ぎ、

3度渡渉をして、15分ほどで滝ノ小屋に到着。



増築工事中の滝ノ小屋で最後の1本を立てて、20分ほどで登山口・駐車場でした。

稜線では17時に着けば良いなと計算していましたが、18分もオーバーしてしまいました。



初めての鳥海山はとても楽しめた山で、また訪れたい山となりました。



で、入浴のために八森温泉・ゆりんこへ。

天候の関係で翌日の月山は中止とし、お参りの順が違って来ますが

取り合えず、羽黒山に行こう!”となりました。

入浴と夕食を済ませて、買い物をしながら酒田市の道の駅・鳥海へ。

ここで宿泊をしようと思いましたが、何〜〜〜んと暑くて眠れませんでした。

仕方なく深夜に、明朝行く予定の月山ビジターセンターへの大移動となってしまいました。

羽黒山の麓は割合涼しく、ゆっくりと眠る事が出来ました。

”最初から移動すればよかったね”との会話でした。



こんな感じの4日目・鳥海山のレポでした。


カルディナの鳥海山のレポは、こちらです。



さて、次は羽黒山の登場です。

羽黒山のレポは、こちらです。



さて、次は何所に行きましょうかね。

最後までお付き合い頂き、有難うございました。